【レビュー】NIKE ZOOM VAPORFLY 4% FLYKNIT (ズーム ヴェイパーフライ 4%)

【レビュー】NIKE ZOOM VAPORFLY 4% FLYKNIT (ズーム ヴェイパーフライ 4%)

普段はジョーダン、AIRMAXやその他ストリートウェアをレビューすることが多いSNKRS TOKYOだが、今回はNIKEのランニングシューズをレビュー。

その名もNIKE ZOOM VAPORFLY 4%(ナイキ ズームヴェイパーフライ4%)。日本代表の設楽選手や、東洋大学が駅伝で利用するなど、フラッグシップモデルとしてプロ選手に愛用されている。その性能は折り紙つきで、大迫選手は当時の日本記録、東洋大学はあの青山大学に迫る第2位(往路では優勝だった!)と言う輝かしい記録を打ち立てている。

18年初頭に1度春に1度、リリースされ、いずれも即完売。28000円を超える高価格帯のシューズだが、発売日にはスポーツ店に行列ができるほどだ。

今回はそんな本格派マラソンシューズをレビュー。主にデザインや、シューズのディティールに迫ったレビューとしている。

シューズボックス

まずは外箱。ジョーダンやVAPORMAXに馴染んでいるスニーカーヘッズからすると、潔いと言うか、やや物足りない外観だ。

しかし箱を持ってみると「軽っ!」という言葉が自然に出てきてしまうほどに抵抗なく箱が持ち上がる。公称では213グラムと言う軽さ。

デザイン

箱を開けてシューズ本体と対面。驚くするほど鮮やかなレッドカラーで、シューズではない異質な存在のようにも思える。全体的にNIKEらしい縦長のシルエットだが、数あるナイキのシューズの中でもトップ級に横幅が狭い。

おそらく横幅を狭くすることで地面との設置面積を減らすとともに、前に走ることに抵抗のないソールデザインにすることで、推進力を増しているのだろう。

全体でみるとソールが極端に分厚いことがわかる。「厚さは速さだ」の看板に偽りなし。

履いてみると背伸びをしたのと同じくらい背が高くなることに気づく。階段を1段登ったかのようだ。

OFF-WHITEとのコラボでも見慣れているビッグスウィッシュ。ソールにスウィッシュがはみ出ているデザインは非常にクールだ。

ソール

VAPORFLY 4%の最大の特徴とも言えるのがこのソール。

柔らかな素材で厚くできているソールのため、全体にシワが浮かび上がる。意図的なデザインで行なっているのではなく、速く走るための素材を開発したらこのような外観になってしまったのだ。

そして、もう一つ大きな特徴がソールを分断する線だ。実はこの部分を触ってみると何か硬い板をが入っていることに気づく。ここにはカーボンでできたプレートが入っており、地面を蹴る際に大きな推進力を生み出すようになっている。

また、過去のVAPORFLYシリーズと異なるのは、斜めについた溝だ。VAPORFLYをストリート仕様にしたVAPOR STREETのデザインに酷似しており、ZOOM FLYやその他のランニングシューズには見られない溝となっている。

全体をみると今回採用されたフライニット素材を含め、全体的にVAPOR STREETを彷彿とさせるデザインだ。

シューズの内側のヒール部分にはVAPORFLYを象徴する4%の文字。

フライニット

アッパーのトップ部分。フライニットになったことで、これまであった魚のエラのような切れ込みはなくなり、初代VAPORMAXと同じようにメッシュ構造となっている。

VAPORMAXやその他のアイテムを履いたことのあるヘッズなら馴染み深い素材だろう。管理人は以前発売されたVAPORFLY 4%のをNIKE原宿店で見かけたことがあるが、フライニット素材ではなくても柔らかで伸び縮みする素材だったと記憶している。

今回フライニットになったことでより良いフィット感が得られるのだろうが、あのクジラのような見た目の素材も嫌いではなかっただけに複雑だ。

シューレースにはNIKE RACINGの文字。

正面から。

後ろから。

ソールは特徴的なトンガリデザイン。かかとから着地することを考慮したデザインになっていると考えられるが、他に類を見ない形状だ。

終わりに

「機能美」の集合体。VAPORFLYにはこれまでのシューズにないデザインが多く盛り込まれている。

シワの寄ったソール、ヒールのトンガリ形状、縦長を意識したシルエット…。

それら一つ一つのディティールがロジカルに組み合わされ、人類を2時間の壁の向こう側まで連れて行く、まさに誰も踏み入れたことがない「未踏」を最初に踏むためのシューズと言えるだろう。